Departmental Bulletin Paper 欧州諸国における国連平和維持活動参加の今後の在り方─アフリカ・マリでの活動を通して─

石塚, 勝美

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アフリカのマリに展開する国連マリ多元統合安定化ミッション(MINUSMA)では,欧州諸国の特殊部隊,ヘリコプターユニット,無人航空機,インテリジェンスチーム等の高度な軍事能力を伴った部隊が派遣されている。それはポスト冷戦期において欧州諸国が国連PKO から距離を置いていた経緯からすると注目に値する。しかしこれは欧州諸国の国内事情やイスラム国(IS)に見るような国際テロリストの台頭とアフリカへの流入を考慮したうえでの必然的な政策とも考えられる。また国際平和への任務を中立な立場で司る国連を支持するうえでも有益なことである。しかしマリにおける平和への道のりは依然厳しく,欧州部隊を擁したMINUSMA の活動は,現地で自身が大きな信頼を受けるどころか,逆に敵対行為を受けており,欧州の高度な軍事能力が大きな貢献をしているとは言い難い。しかしながら欧州部隊のこのような高い軍事能力は,国連PKO において今後国際社会の不安定な安全保障状況が続く限り不可欠である。よって欧州部隊の特殊能力が大きな成果を上げるべく,国連PKO 全体の底上げが急務となっていくであろう。
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