紀要論文 法の起源と経路依存性および金融市場の変化に関する試論

冨田, 洋介

内容記述
本稿は過去に法の起源が各国において継受されてから今日に至るまで,法の起源が経路依存性を通じて現在の金融市場にその影響力を残しているのか,もしくは制度変化により,法の起源は過去のものとして形骸化しているのかを実証的に分析するものである。先進国を対象に,法の起源を継受してから現在に至るまでの期間を数値化し,早期に法の起源を継受した国においてGDP成長率は高いことを本稿において示す。また,早期に法の起源を継受した国では,銀行の民間信用供与額が株式時価総額と比較して進展していることを示す。これらの結果が観察される理論的根拠は,法の起源と内生的制度の適合性にある。データの対象とする比較的直近の18 年間では,フランス法起源とドイツ法起源の国において,国際的な金融市場の動向を受け株式時価総額が増加している。これらの結果から,フランス法起源とドイツ法起源の国では短期間に制度変化が生じていると考える。したがって,制度変化の時期には,法の起源と内生的制度が適合しているのかを良く観察し,議論した上で制度を構築することが政策上望まれるのではなかろうか。
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