紀要論文 需要の「構造変化」 : コウホート・モデルによる補正の試み
Accounting for Structural Changes in Demand by Cohort Model

森, 宏

50 ( 1 )  , pp.95 - 115 , 2015-07-23 , 専修大学経済学会
ISSN:0386-4383
NII書誌ID(NCID):AN00132359
内容記述
(任意の)食品の個人消費が(平均的に)年齢によって顕著に変異すれば,社会の人口構成が劇的に変われば,社会総体の消費は経済条件が不動でも,大きく変わらざるを得ない。個人の食嗜好が生れ育ちによって大きく影響を受けるケースでは,仮に人口構成が不変でも総体の消費は変化するだろう。たとえば2010年代の中高年食嗜好は,1980年代の中高年とは同じでないからである。1980年代から米国の農業経済学界では,需要の「構造変化」がしきりと話題にされ,統計的にいつ頃を境に変化が生じたとみなせる云々が,需要分析の主要課題の一つとなった。学会誌に載る「構造変化」関連の論考の多くがそれに類する。本稿では,1980年から現在に至る日本の鮮魚と生鮮肉の家計消費を例に,少子高齢化におけるデモグラフィック要因に基づく需要の構造変化を,簡明なコウホート・モデルを用いて補正する仕方を提案する。鮮魚と生鮮肉のいずれの場合も,2000年代初期以降の需要の変化は,経済条件とデモグラフィック要因を勘案しても,十分説明できないことも判明した。
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