学位論文 多地点を接続した日本語遠隔グループ授業の実態分析 : 学習者の発話、調整行動および心理的影響を中心に

柏倉, 裕美

pp.1 - 70 , 2016-03-25
内容記述
近年日本語教育において遠隔授業の需要が高まっている。日本語の遠隔授業に関する研究は行なわれてはいるが、多地点にいる個人同士をつないだ形での遠隔授業を行った研究は、管見の限り見当たらない。遠隔コミュニケーションでは、視線の不一致や映像範囲の制約、空間の非共有などが要因となり、対面とは異なる特徴や問題点が存在することが指摘されている。しかし、多地点接続の場合も同様の問題が起きるのかは明らかでない。本研究では、海外在住の日本語学習者を対象にSkypeを使用して多地点を接続し、日本語の会話授業を実施した。主に学習者のペアワークの会話データを分析し、学習者の発話や調整行動に特徴が見られるか検証を行った。また学習者が実際にどう感じたかについて、アンケートによる調査も実施した。分析の結果、遠隔であることが要因と思われる特徴的な傾向はあまり観察されず、学習者間の会話は対面にかなり近い状態で行えたことが分かった。また、学習者アンケートの結果からも、映像や音声の途切れなどのシステム的な問題を除けば、遠隔コミュニケーションの阻害要因とされるものの影響は弱いことが確認された。
首都大学東京, 2016-03-25, 修士(日本語教育学)
本文を読む

https://tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=1623&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報