Thesis or Dissertation 3人共同保険における仁による保険料の配分

銭, 豪

pp.1 - 40 , 2015-03-25
Description
本論文では,保険会社2社と被保険者1人の3人保険ゲーム(以下,単に3人保険ゲームと呼ぶ)の場合において,Suijs, Waegenaere and Borm (1998)のモデル(以下,Suijsらのモデルと略す)を再考した.第一に,Suijsらによる利得が確率変数である複数の保険会社と複数の被保険者が提携するような保険モデルを検討した上で,Suijsらの論文の結論を示した.次に,一般的な3人保険ゲームを設定した.その上で,Suijsらと別の方法で,3人保険ゲームのコアが必ず存在することを示した.これは,3人共同保険におけるSuijsらの共同保険ゲームのコアが必ず存在するという結論を別の形で証明したものである.さらに,具体的な3人保険ゲームの例を通じて,3人保険ゲームの仁になるプレイヤーの利得の配分とゼロ効用原則を用いて得られるプレイヤーの利得の配分を比較して,仁になるプレイヤーの利得の配分に対する各提携の不満の中の最大となる不満がゼロ効用原則によって得られるプレイヤーの利得の配分に対する各提携の不満の中の最大となる不満より小さくなることを明らかにした.言い換えるとは,仁によって得られる保険料の配分に対する各プレイヤーの不満の中の最大となる不満がゼロ効用原則によって得られる保険料の配分に対する各プレイヤーの不満の中の最大となる不満より小さいと言える.この結果を通じて,Suijsらの論文で述べられたゼロ効用原則を多人数共同ゲームの保険料計算原則として用いることではなく,仁を3人共同保険ゲームの保険料計算原則として用いることを提案する.本論文の最後では,保険会社が対称である3人保険ゲームの仁の一般式を求めて,この保険ゲームの保険料の配分の確定に対して大きく貢献したと言える.
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