学位論文 中国人日本語学習者及び日本語母語話者に見られる「ら抜き言葉」の実態 : 複合動詞を中心に

唐, 復以荐

pp.1 - 51 , 2015-03-25
内容記述
本論文は日本語母語話者(NS)と中国人日本語学習者(JSL学習者)のアンケート調査、面接調査、Yahoo検索エンジンを用いた調査、中国上海での教科書調査などの研究を通じ、日本語の複合動詞における「ら抜き言葉」の使用頻度を調査すること、NSが使用している「ら抜き言葉」体系とJSL学習者の中間言語にある「ら抜き言葉」体系を比較した上で、JSL学習者の「ら抜き言葉」の使用とNSの「ら抜き言葉」の使用の類似点を明らかにすることを目指す。さらに、今後JSL学習者の視点から「ら抜き言葉」どのように非標準的な表現をどうのように扱うべきかを検討する。JSL学習者の学習環境、学習動機、使用教材などの要素を加えて、「ら抜き言葉」におけるJSL学習者とNSの容認度の差を考察した上で、今後の日本語教育(教授内容や教材)を見直す際の参考となること、日本の多方言環境に置かれている外国人に標準語以外の表現についてどのような解釈、説明法を採用すべきかの提案になることを目指す。結果は、下記のようにまとめられる。1)JSL学習者とNSは複合動詞の「ら抜き言葉」の使用が見られる。2)正式的な場面にも「ら抜き言葉」の使用が見られる。3)中国国内の日本語教材に「ら抜き言葉」に関する説明が欠けている。4)「~つける」、「~かえる」で終わる複合動詞には「ら抜き言葉」の現象が生じやすい。5)使用率が高い複合動詞は必ずしも高い「ら抜き言葉」の使用率を持っているとは限らない。
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