Departmental Bulletin Paper 『源氏物語』「さだ過ぐ」考
吉海, 直人
YOSHIKAI, Naoto

Description
『源氏物語』の「さだ過ぐ」に注目し、広く用例を調査したところ、『源氏物語』の用例が突出して多いことがわかった。また初出の『万葉集』から『うつほ物語』までは「時期を逸する」意味で用いられていたものが、『枕草子』以降は「盛りを過ぎる」意味に転換していることもわかった。『源氏物語』においては、三十歳台から五十歳台までの幅広い年齢に用いられている。特に滑稽味を出した源典侍の五十歳台の例や、自嘲的な朝顔斎院・宇治大君の三十歳前後の例が特徴的であった。『源氏物語』は「さだ過ぐ」の多用によって、幅広い年齢層の多用な恋物語を展開しているといえよう。
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