Departmental Bulletin Paper これからの教育に必要な教師の授業力 : 学習指導要領改訂の方向性をめぐって

橋本, 雅子

(3)  , pp.55 - 72 , 2016-03-15 , 龍谷大学教職センター
ISSN:21884374
Description
我が国では21世紀に入り2回の教育課程の改定が行われているが,その理念は「生きる力」の育成であり,「確かな学力,豊かな心,健やかな体」をバランスよく育むことである。また,「確かな学力」では,「基礎的・基本的な知識・技能,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力,主体的に学習に取り組む態度」とされている。ここに示されている内容と次期学習指導要領改定に向けて検討されている「21世紀に必要なもろもろの汎用的能力(コンピテンシー)を育てる教育」とは同様のものと筆者はとらえる。しかしながら,これまでの教育課程の改定において,どこまで教育改革が進んだかは疑問であり,まだまだ未成熟と言える。その原因の一つには,これからの時代に対応するための教育の在り方について,指導する教師が改革の必要性を感じていない点が挙げられる。もう一つの原因は,評価の在り方が考えられる。評価の観点が示されたものの,今なお知識理解重視の評価がなされているケースが多い。教育改革に必要な観点「子どもたちが主体的に学べたかどうか」,「学んだことを生活の中で活用できたかどうか」,「これからの人生を生き抜く力がついたかどうか」を評価していないと言える。教育現場では,大学入試において知識重視(記憶重視)からの脱却が第一という声が上がる。しかし,社会の急激な変化に対応するための教育の在り方を考える時には,すべての校種において一体的に改革する必要があると筆者は考える。本稿において,筆者は,子どもたちが新しい時代に生きる上で必要な資質・能力及びそのために必要な学習や学習指導方法,特に主体的・協働的な学習(アクティブ・ラーニング),学習評価の在り方を分析し,教師の行う授業を「教師主導の教授型」から「子どもの学びを中心とする支援型」への改革の必要性について検証する。
Full-Text

http://repo.lib.ryukoku.ac.jp/jspui/bitstream/10519/6776/1/r-ky-jn_003_006.pdf

Number of accesses :  

Other information