Departmental Bulletin Paper 不登校の児童生徒のネットコミュニケーションに関する教育社会学的研究 : 再登校に関わる支援員へのアンケート調査を中心に

堀出, 雅人

(3)  , pp.1 - 15 , 2016-03-15 , 龍谷大学教職センター
ISSN:21884374
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本稿では,A市において不登校の児童生徒の登校支援員を対象にアンケート調査を実施し,その結果から当該児童生徒のネットコミュニケーションの実態の分析と考察をおこなっている。容易にネット接続できるスマホやゲーム機の普及によって,学校以外の時間・場所で児童生徒は仲間とネットコミュニケーションをとり,親密さを深める一方で,メッセージ等の行き違いからいじめに発展するケースもみられる。学校教育の現場では,生徒指導上の問題として,ネットトラブルの解決に向けて調査研究が進められ,ネットの安全・安心利用に関する啓発活動が実践されている。しかし,全国の小中学校で10万人を越える不登校の児童生徒たちのネットコミュニケーションの実態やネットに関する学習機会についてはまだ十分に明らかになっていない。今回A市の不登校の児童生徒に限ったアンケート調査ではあるが,①ネット上でのトラブルや依存が原因となって不登校になった者が約3割,②ネットに関係する学習機会がない者が8割以上,③クラスメイトや不特定多数の者とネットコミュニケーションを頻繁におこなっている者が7~8割といった傾向がみられた。最後に,ソーシャル・ボンドの理論を参考に,不登校の児童生徒がネットコミュニケーションの危険性を把握した上で,再登校,社会参加,進路選択のきっかけとしネットを活用していく啓発のあり方について検討している。
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