Departmental Bulletin Paper 『破滅の町』からの脱出 : Silas MarnerとThe Old Curiosity Shopにおける二人の子どもたち
Escaping from "The City of Destruction" : Two Children in Silas Marner and The Old Curiosity Shop

谷, 綾子

36 ( 2 )  , pp.111 - 118 , 2015-03-16 , 龍谷大学龍谷紀要編集会
ISSN:02890917
NCID:AN00338616
Description
16世紀から18世紀にかけてイギリスは封建主義から資本主義へと移行したと言われている。この資本主義の延長線上に存在するのが、個人主義であり、ダーウィンの『種の起源』の言説が19世紀イギリスのこの傾向を更に推し進めている。しかし、地域社会と乖離した個人が、必ずしも確固としたアイデンティティを確立したかというと必ずしもそうではなく、ヴィクトリア朝時代の作家は新しい時代の潮流にとまどう当時の人々の姿を描いている。本稿では、失われたアイデンティティを取り戻す存在として、前近代的な無垢さの象徴として描かれる子どもたちが、資本主義に疲弊した老人たちを救いだす様子に焦点を当て、近代における新しい自我のあり方を模索する。ヴィクトリア朝の代表的な作家、ジョージ・エリオットの『サイラス・マーナー』におけるエピーとチャールズ・ディケンズの『骨董屋』のネル、二人の子どもたちの共通点と違いを検証しながら、ヴィクトリア朝における新しい「個人」の概念に迫る。
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