Departmental Bulletin Paper 日本語3項動詞文の統語構造
The Syntactic Structures of Japanese Three-place Verb Constructions

工藤, 和也

36 ( 2 )  , pp.75 - 89 , 2015-03-16 , 龍谷大学龍谷紀要編集会
ISSN:02890917
NCID:AN00338616
Description
ガニヲの格パターンを示す日本語の3項動詞文の統語構造については、従来、ニ格句とヲ格句の階層関係とニ格句の統語的資格の2点を中心に議論が行われてきた。本稿では、これら2つの論点は互いに関連しており、日本語の3項動詞文の統語構造は生起する動詞の語彙的な意味によって異なるという提案を行う。具体的には、3項動詞文に生起する動詞を①所有変化動詞(例:あげる)、②位置変化動詞(例:置く)、③使役移動動詞(例:運ぶ)、④使役移動所有変化動詞(例:送る)の4種類に分類し、①はニ格句がヲ格句よりも上位に位置し、ニ格句が名詞句になる構文に、②および③はヲ格句がニ格句よりも上位に位置し、ニ格句が後置詞句になる構文に、そして、④は文脈によってどちらの構文にも生起することを、代名詞の束縛変項解釈、数量詞遊離、与格受身などのデータから示す。さらに、その結果を動詞の語彙概念構造を用いて理論的に説明し、日本語でも使役移動所有変化動詞において英語の与格交替と同様の構文交替現象が観察されることを明らかにする。
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