紀要論文 メディアと情報操作
Media and Information Manipulation

堀田, 知子  ,  稲木, 昭子  ,  沖田, 知子

36 ( 2 )  , pp.119 - 130 , 2015-03-16 , 龍谷大学龍谷紀要編集会
ISSN:02890917
NII書誌ID(NCID):AN00338616
内容記述
本論文は、最近のロシアとアメリカの情勢に関するメディア報道を例に、そこで見られる情報操作を言語学的に分析するものである。具体的には、まずロシアの制裁措置の報道における名詞表現をとりあげ、その表現方法やリファレントの特定化という観点から、各国報道機関の記事を比較分析した。また、アメリカのファーガソン事件をめぐる報道では、事件に関するオバマ大統領の発言のどこをどのように引用し、さらに発話行為の報告における動詞をどう選択するかという観点から、各新聞記事を比較分析した。いずれにおいても、名詞や動詞といった語の選択および引用の仕方によって、各報道機関の立場の刷り込みがあることが明らかになった。つまり、ニュースソースの扱いのみならず、データの提示法、さらには情報や意図の刷り込み方などが、ときとして誤誘導につながる可能性も否定できない点で、ある意味潜在的な情報操作があるといえよう。このようなメディア報道に潜む危険性を考えると、読む側には、そういったトリックのレトリックに惑わされず、主体的に情報を読み込むメディアリテラシーが求められる。
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http://repo.lib.ryukoku.ac.jp/jspui/bitstream/10519/5879/1/r-ky_036_02_009.pdf

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