紀要論文 GC-MSによる食品中の残留農薬一斉分析におけるキャリアガス中への保護剤導入法の評価

藤吉, 智治||フジヨシ, トモハル||Fujiyoshi, Tomoharu  ,  伊神, 貴仁||イカミ, タカヒト||Ikami, Takahito  ,  佐藤, 孝史||サトウ, タカシ||Sato, Takashi  ,  菊川, 浩史||キクカワ, コウジ||Kikukawa, Koji  ,  小林, 政人||コバヤシ, マサト||Masato, Kobayashi  ,  伊藤, 宏||イトウ, ヒロシ||Ito, Hiroshi  ,  山本, 敦||ヤマモト, アツシ||Yamamoto, Atsushi

16pp.56 - 62 , 2016-03 , 中部大学生物機能開発研究所
ISSN:13464205
内容記述
GC-MSによる食品中の残留農薬分析ではマトリクス効果による定量精度の低下が大きな問題である.多成分一斉分析ではマトリクス効果の低減を目的としてアナライトプロテクタント(保護剤)を試験溶液に添加する方法が広く用いられているが,マトリクス効果を完全に抑制することは困難である.保護剤添加法によるマトリクス効果の低減効果は保護剤の保持時間に依存的である.筆者らはこれまでの研究により,キャリアガス中に保護剤として微量のエチレングリコールを導入し続ける方法により効果的にマトリクス効果を低減する方法を評価した.本研究では,微量の保護剤をキャリアガス中へ導入する方法の有効性を検証するため,従来から保護剤として用いられているポリエチレングリコール(PEG)を試験溶液中に添加する方法と比較した.キャリアガス中へエチレングリコールを導入した結果,ほうれんそう,オレンジ,玄米,大豆の抽出液において,検討した全ての農薬でマトリクス効果が低減した.試験溶液へPEGを添加した結果,保持時間の遅い農薬に対してマトリクス効果の低減効果が低い結果であった.本実験で得られた結果より,キャリアガス中に微量のエチレングリコールを導入する方法は保護剤添加法と同等以上の効果が得られることが確認された.
The consequences of matrix effects in GC are a major issue of concern in pesticide residue analysis. We proposed novel analyte protectant generator in pesticide residue analysis using a GC-MS system to compensate the matrix effect. The aim of this study was to compare both method of the introduction of ethylene glycol as an analyte protectant into the carrier gas with the addition of polyethylene glycol 300 (PEG300) into test solutions. Ethylene glycol in the car-rier gas effectively compensated the matrix effects in agricultural product extracts, but PEG300 in the test solution was less effective for late eluting pesticides.
本文を読む

http://opac.bliss.chubu.ac.jp/e-Lib/bdyview.do?bodyid=XC16000196&elmid=Body&lfname=link/F01_016_056.pdf

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報