学術雑誌論文 北東中国北部・ロシア沿海地方からの大気塊に由来する本州日本海沿岸における降雪中のPb/Cd比及び冬季の長距離輸送機構
Pb/Cd Ratios in Fresh Snow Derived from Cold Air Mass from Northern North Eastern China and Russian Maritime Province along the Coast of the Japan Sea in Honshu Island and a Long-range Transport Mechanism during Winter

今井, 昭二  ,  山本, 祐平  ,  清水, 魁人  ,  兼清, 恵理  ,  西本, 潤  ,  菊地, 洋一

67 ( 2 )  , pp.95 - 101 , 2018-03-03 , 日本分析化学会
ISSN:05251931
NII書誌ID(NCID):AN00222633AA11681958
内容記述
粗大粒子の影響を避けるために近隣の地方工業都市から15 km以上離れた遠隔地において降雪・雨の試料を採取した.2014年及び2015年に日本の本州日本海沿いの遠隔地で採取した新雪中のPbとCdの濃度を2010,2014及び2015年に四国の遠隔地で採取された新雪と降雨試料中の濃度と共に報告した.降雪または降雨中の大気塊の起源は後方流跡線上の24時間前の位置から推定した.PbとCdの相関関係から北東中国の黒竜江省-極東ロシア(沿海地方)からの寒気塊に原因した降雪中では[Pb]/[Cd]=27.4±2.8(R2=0.979)が得られた.日本起源の場合の降水では[Pb]/[Cd]=2.8±0.4(R2=0.732)であった.PbとCdの発生地域を推定できる方法を提案した.中国華北,北東中国南部,朝鮮半島,北東中国北部-沿海地方,日本を起源にもつ大気に対するPb-Cd二元系相関図に本州での雪試料中の([Pb], [Cd])をプロットすることで,最も近くの回帰直線を示す地域を発生域に帰属した.無機小球形粒子(φ 1~3 μm)と硫酸塩としてのPbとCdを含むエアロゾル(φ 0.5±0.4 μm)の長距離輸送機構の相違が原因して,両者をトレーサーに用いて帰属した大気塊の起源が相互に異なるケースがあった.その相違は,降雪時間帯の後方流跡線の変動により説明できた.
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http://repo.lib.tokushima-u.ac.jp/files/public/11/111213/20180313110256927688/bk_67_2_95.pdf

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