Departmental Bulletin Paper 「世界遺産」と景観再生 : 円形土楼と囲龍屋の比較研究

河合, 洋尚  ,  Kawai, Hironao  ,  カワイ, ヒロナオ

136pp.123 - 139 , 2016-03-22 , 国立民族学博物館
ISSN:13406787
NCID:AA11751099
Description
1990年代後半以降、中国広東省梅県で「客家らしい」景観を建設する動きが地方政府の主導のもとに高まった。梅県は、客家と呼ばれるエスニック集団の本拠地の1 つとして知られており、世界各地に住む客家の「故郷」でもある。地方政府は、海外華僑や観光客の知名度が高く、客家のシンボルともされる要素を多用して景観建設を促進した。そのうち目玉となったのが、世界遺産に認定された福建土楼を真似た、円形土楼型の近代建築であった。しかしながら、梅県は、客家の主要な集住地の1 つではあるが、歴史的に円形土楼が存在する文化圏ではない。それゆえ、梅県の地域住民のなかには、円形土楼を客家の文化遺産として認めず、囲龍屋こそが彼らの文化遺産であると主張する住民も現れた。本稿は、円形土楼と囲龍屋を比較することで、「誰にとっての文化遺産なのか」という問題について検討することを目的とする。
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