学位論文 高齢者のためのカルバペネム系抗菌薬の最適投与計画の構築と評価

志野, 訓之

pp.1 - 40 , 2016-03-20
内容記述
カルバペネム系抗菌薬の効果と相関するPK-PDパラメータは, %TAMである. %TAMが20~30%で細菌増殖を抑制する静菌作用を, %TAMが40~50%で細菌を死滅させる殺菌作用を示す. しかし高齢者において目標%TAMを到達するための具体的な投与レジメンの決定方法が明示されていない点が実臨床での問題点であった.そこで高齢者の呼吸器感染症患者を対象として, PK-PD理論に基づき, モンテカルロシミュレーション法を用いてMeropenemおよびDoripenemの最適投与方法を推奨するノモグラムを作成し, 臨床における有効性を示した. また, 身体情報の少ない高齢者の重症市中肺炎に対する初期治療において血清クレアチニン値と年齢からMeropenemの投与方法を設定できるノモグラムを作成し評価した. さらに, L-システインや亜硫酸塩を含む輸液製剤とMeropenemの混合投与による力価低下が, 血中濃度および%TAMにおよぼす影響をシミュレーションし, 混合投与時の有効な投与レジメンを示した. これらの得られた知見は, 現在の日本におけるカルバペネム系抗菌薬において不足している情報を提供するものであり, 抗菌薬適正使用の確立に繋がる一歩を示すものである.
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http://libir.mukogawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/10471/1207/1/ThesisK138.pdf

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