Thesis or Dissertation 小児看護における不適切な養育状況の家族に対応する実践知構築に向けた研究

鎌田, 佳奈美

pp.1 - 125 , 2016-03-20
Description
本研究の目的は、不適切な養育状況の家族に対応する看護実践知の構築に向け、ケア提供者である小児看護師の実践行動を促す要素を抽出し、その評価を行うことである。不適切な養育状況の家族への支援の実態や、支援を行う上での困難な状況を探るため、小児看護師を対象に質問紙調査を行った。その結果から、小児看護師の学習ニーズを明らかにし、それらをもとにした協働学習会を計画・実施した。協働学習会の評価としては、学習会中の小児看護師の反応や言動を観察した。さらに、6か月後に、学習会に参加した看護師を対象に面接調査を行った。分析の結果、小児看護師の語りは、【看護師の認識・行動の変化】【病棟全体の変化】の2カテゴリーに分類できた。【看護師の認識・行動の変化】のカテゴリーは<養育支援への意識の高まり><親を理解しようとする姿勢><観察の視点の広がり><養育支援に向けた行動>の4サブカテゴリーから成った。【病棟全体の変化】のカテゴリーでは、<養育支援・他機関連携の意識><支援的な雰囲気><継続支援に向けた動き>の3サブカテゴリーが含まれた。これらより、協働学習会の効果の要素として、以下の重要性が示唆された。①質問紙調査により示された小児看護師の強みと課題を明確にし、学習会の内容を構成したこと。②管理的立場にある人を巻き込み、経験豊富な小児看護師と理論的知識をもつ研究者がともに協働する形式の学習会を実施したこと。③家族に対して「ハイリスク家族」との否定的な見方から、「支援を必要とする家族」と肯定的な認識に変化を促したこと。④不適切な養育状況の家族の対応においては、組織的に取り組むこと。小児看護師の実践知構築に向け、個々の子どもと親への実践を一つ一つ丁寧に検証し、効果のあったケアを積み重ね、それらを言語化していくことが今後の課題である。
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http://libir.mukogawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/10471/1174/1/ThesisK131.pdf

http://libir.mukogawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/10471/1174/2/ThesisK131_S1.pdf

http://libir.mukogawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/10471/1174/3/ThesisK131_S2.pdf

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