Departmental Bulletin Paper 地域性の中の普遍性-現代北アイルランド小説が訴えるもの-

八幡, 雅彦

(35)  , pp.26 - 36 , 2016-02 , 別府大学短期大学部
ISSN:02864991
Description
1969年から30年間に亘って続いた北アイルランド紛争の間、北アイルランドの大多数の小説家たちは「紛争小説」を書き続けた。一方、1990年代、和平に向けての動きが進展するに従って紛争以外のテーマを取り扱った小説が徐々に現れ始めた。1998年ベルファスト和平合意が締結され、北アイルランドが平和になるにつれ、小説家たちは、紛争以外の、人間社会や人生をテーマにした作品をさらに多く書き始めた。そして紛争時代は家庭に閉じこめられていた女性たちの社会進出が顕著になるに従って、女性小説家たちの台頭が目立ち始めた。本稿では、1980年代以降の北アイルランド小説の変遷を辿りながら、グレン・パタソンの『老人をすり潰して若者に変身させる製粉所』(2012年)と『後はただ従うだけ』(2014年)を中心に論じ、現代の北アイルランド小説家たちがどのように彼らの作品の普遍意義を訴えようとしているのかを明らかにする。
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