Departmental Bulletin Paper 京都と奈良は何故違うのか : ビオン的観点に基づく地域性の規定要因に関する試験的研究

黒崎, 優美  ,  小澤, 享平  ,  佐藤, 南  ,  澤, 京子  ,  山本, 隆晴

(23)  , pp.13 - 23 , 2018-3 , 奈良大学大学院
ISSN:13420453
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 地域性は無意識的な印象や期待を含む概念であり、精神分析学的研究は未だ少ないがそれを明らかにするのに役立つと思われる。本稿では、精神分析家W.R.ビオンによる集団論に基づき、地域性を、国などの大グループに対しサブグループとして各地域が担う 「特殊作動グループ」 としての役割とする理論的モデルを提示した。さらに、近畿の主要4地域 (大阪、京都、神戸、奈良) について自由記述式の調査を行い、回答を本理論的モデルに基づき分析した。その結果、大阪は 「闘争」 (主張の強さ等)、京都は 「逃避」 (日本らしさ等)、神戸は 「つがい」 (華やかさ等)、そして奈良は 「依存」 (大仏の絶対性等) と、それぞれ異なる特殊作動グループに相当する特性を有することが確認された。本研究結果は、潜在的な地域性の把握やそれを地域活性化に生かす可能性を示唆する。今後の課題は、尺度を開発し本理論的モデルをさらに検討することである。
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