学術雑誌論文 <症例報告>一過性の代謝性アシドーシスを呈したメッケル憩室による絞扼性イレウスの乳児例

原間, 大輔  ,  矢ヶ崎, 英晃  ,  河野, 洋介  ,  篠原, 珠緒  ,  大山, 哲男  ,  大矢, 知昇  ,  杉田, 完爾

32 ( 1 )  , pp.39 - 44 , 2017 , 山梨大学医学会
ISSN:1348-5091
NII書誌ID(NCID):AA11839837
内容記述
患児は生後1ヶ月,女児。嘔吐,顔色不良を主訴に小児救急医療センターを受診し,静脈血血液ガス分析で高度の代謝性アシドーシスを認めたため当院に搬送された。入院時,代謝性アシドーシスは呼吸性に代償されていた。腹部症状は明らかではなく,他疾患を含めた鑑別を要するためactive observationに準じ入院経過観察とした。入院8時間後,著明な腹部膨満と胃管からの胆汁吸引を認めたため腹部疾患を疑い緊急で造影CT 検査を施行した。小腸の拡張とwhirl signを認め,絞扼性イレウスの診断で緊急開腹術を行った。術中所見は,回腸末端からメッケル憩室基部までの範囲の腸管壊死を認め,メッケル憩室による腸管絞扼と診断した。小児の急性腹症では,発症初期には典型的な症状を示さず,診断に苦慮することがある。Active observationは急性虫垂炎のみならず,小児急性腹症の診断に有用である可能性が示唆された。
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http://opac.lib.yamanashi.ac.jp/opac/repository/1/29956/YMJ32-1-039to044.pdf

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