学術雑誌論文 当院における進行非小細胞肺癌に対するcarboplatin/nab-paclitaxel併用療法の治療成績

筒井,俊晴  ,  曽我美,佑介  ,  東,盛志  ,  柿﨑,有美子  ,  宮下,義啓

29pp.7 - 10 , 2016 , 山梨肺癌研究会
ISSN:1341-7053
NII書誌ID(NCID):AN10355815
内容記述
新規タキサン製剤であるnab-paclitaxelは2013年2月に非小細胞肺癌に対して適応拡大された。従来のpaclitaxelに比べて過敏症が少なく、利便性が高いことで知られている。国際共同第3相試験において有効性が示され、日本人患者のサブセット解析の結果も報告されているが、国内の使用経験報告は少ない。そこで当院における進行非小細胞肺癌に対するcarboplatin/nab-paclitaxel併用療法の治療成績をretrospectiveに検討した。2013年10月から2015年9月までの2年間で23例に使用されていた。Carboplatinの投与量はAUC6が6例、AUC5が15例、AUC4が1例、AUC3が1例であった。4コース以上の完遂率は70%で、奏効率は57%、病勢コントロール率は87%であった。有害事象において発熱性好中球減少症を13%で認め、grade3以上の血液毒性として好中球減少39%、貧血35%、血小板減少9%であった。無増悪生存期間中央値は5.5ヶ月で全生存期間中央値は12.1ヶ月であった。血液毒性を3系統で比較した場合、血小板減少の頻度が有意に少ない傾向にあった。またPS不良例とcarboplatin AUC6がgrade4の血液毒性のリスク因子と考えられ、日本人における投与量の設定には注意が必要であると思われる。進行非小細胞肺癌に対するcarboplatin/nab-paclitaxel併用療法は高い奏効率を示し、毒性も忍容可能であった。特に扁平上皮癌に対しては今後第一選択として用いられていく可能性がある。
本文を読む

http://opac.lib.yamanashi.ac.jp/opac/repository/1/29767/haigan29-1-007to010.pdf

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報