Departmental Bulletin Paper 地域博物館におけるミュージアム・ミッション
A Study on the Museum Mission in Local Museum

石倉, 孝祐  ,  Ishikura, Takasuke

49pp.69 - 86 , 2015-03-31 , 神奈川大学経営学部
NCID:AN10153220
Description
教育委員会直営の北区飛鳥山博物館は、開館7年を経過した2005年の段階で、ミッション・ステートメントを作成した。コトラーの主張する利用者ニーズに力点を置きながらも、地域博物館の機能の維持と成長可能な持続性を志向するミッションとして提示されたものは、【知のバザール】・【こうかん】であった。これは地域文化の共有をユーザーとカスタマーが同じ次元で向き合い、諸価値・サービスの「交換」のみならず、「好感・交歓・交感・巷間・浩瀚」という博物館内部機構と公共圏との間に成立する関係性の中で具現化する要素であることを表現したものである。 いかなる博物館も、内部環境と外部環境という社会システムとの関係には、競合する競争圧力の存在とともに博物館内部諸機能と交流を願う主体的関わりが存在する。ステイクホルダーや顧客を含めて博物館とこれら外部環境との関係性マーケティングは、存在様態、関係性、両者の結合形式にさまざまな様態をみせる。しかしその中で共有されるのは、コミットメント相互の社会的信頼関係であり顧客満足の関係性である。持続可能な博物館のミッションは、これら博物館と顧客との間に形成されるものであり、象徴交換の構造、すなわち交換・好感・交歓・交感・巷間・浩瀚の6次元にわたる【こうかん】の関係性を、北区飛鳥山博物館のミッション・ステートメントは志向している。 地域の中で意欲的な受け皿作りを今後の館活動のなかで構築し、博物館の物的・人的資源サービスの交換概念を拡充しつつ、超少子高齢化社会の到来を前に、生涯学習活動を通じての世代間の絆の形成と、社会関係性を保つ成熟したプライベートとパブリックの向き合う新たな公共圏=博物館としてのミッション・ステートメントが今、問われている。
研究論文
Full-Text

http://klibredb.lib.kanagawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/10487/12752/1/49-05.pdf

Number of accesses :  

Other information