Departmental Bulletin Paper 最低保障年金の給付水準に関する一考察
サイテイ ホショウ ネンキン ノ キュウフ スイジュン ニカンスル イチ コウサツ
Thoughts on the Benefit Level of the Minimum Guaranteed Pension

木元, 浩一

11 ( 1 )  , pp.15 - 37 , 2018-03 , 城西大学現代政策学部
ISSN:18819001
NCID:AA12218766
Description
本稿では、主に最低保障年金の給付水準について検討する。また、併せて大まかな実施コストを示し実現可能性についても言及する。現行の公的年金制度において国民年金制度の未加入・未納により将来時点で高齢期の貧困者が増大すると予想されており、その対応策の一環として基礎年金の全額税方式化の提案の流れで最低保障年金制度案も提起されてきた。しかし、制度設計の具体的な仕組みは示されてきたものの、具体的な給付水準の提案はなされておらず、なかば便宜的に一定の金額が示されてきただけであった。最低保障年金の主たる目的が将来の貧困高齢者への対応策であるなら給付水準の検討は不可避である。また、給付水準自体は実施コストに直結するため、実現可能性という観点からも重要である。そこで本稿では根拠づけとして貧困基準を援用しながら給付水準について検討したうえで具体的な数値を示し、併せて大まかな実施コストを試算することにより実現可能性も検討した。本稿で提案する消費支出基準(本稿案)での給付水準の場合、過去の保険料納付実績を考慮したケースで、所得制限ないし支給開始年齢の引き上げを考慮に入れれば財政的な負担は緩和されるため、導入を検討する余地は十分にあると考えられる。
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