学術雑誌論文 回復期リハビリテーション病棟における高次脳機能障害者の精神症状出現のリスク検討

佐藤, 万美子  ,  三浦, 豊章  ,  林, 広美  ,  小林, 康孝

13pp.1 - 5 , 2017-03-31 , 福井医療大学
ISSN:2424-0176
内容記述
高次脳機能障害に対する入院リハビリテーション(以下リハ)において、様々な精神症状がみられ、リハに難渋することもすくなくない。そこで、回復期リハ病棟におけるリハ期間中に精神症状が出現した高次脳機能障害者を後ろ向きに検討し、精神症状出現のリスク因子について分析した.高次脳機能障害と診断した90例のカルテより,リハ期間中に精神症状が出現した症例の入院時の神経心理学的検査結果を調査した.失語症の有無,半側空間無視の有無,注意障害の重症度,記憶障害の重症度,遂行機能障害の重症度を独立変数とし,精神症状出現の有無を従属変数として多変量解析をおこなった.高次脳機能障害者における精神症状の出現率は40%であり,多変量解析の結果より遂行機能障害重症度が精神症状出現の独立した関連因子であった。さらに,BADS得点が低いほど精神症状出現時に,より精神的な専門治療を要する傾向がみられ,精神症状出現有無におけるBADS点数のカットオフ値は69点であった.以上おり,とくにBADS得点以下を認める症例においては,精神症状出現リスクを念頭にリハ介入を行う必要があると考えられた.
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http://crf.flib.u-fukui.ac.jp/dspace/bitstream/10461/28642/1/1%e4%bd%90%e8%97%a4%e4%b8%87%e7%be%8e%e5%ad%90.pdf

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