紀要論文 韓国漫画映像振興院における来館者調査―来館者の物理的・社会文化的・個人的コンテキストをめぐって―
Visitor Survey at the Korean Manhwa Contents Agency: Analyzing the visitors’ physical, sociocultural, and personal context in the museum

山中, 千恵  ,  村田, 麻里子  ,  伊藤, 遊  ,  谷川, 竜一  ,  Yamanaka, Chie  ,  Murata, Mariko  ,  Ito, Yu  ,  Tanigawa, Ryuichi

13pp.47 - 64 , 2015-03-16 , 中部人間学会
ISSN:23499289
NII書誌ID(NCID):AA11962662
内容記述
 本研究は,韓国漫画映像振興院で実施した来館者調査をもとに,韓国において振興院がいかなる存在として受容されているのかを検討し,マンガ関連文化施設という空間の特徴に迫ることを目的とするものである. 韓国では政府による文化産業支援政策が盛んなため,その一環として設立された振興院も韓国のナショナル・イメージを背負わされた施設ととらえられることがある.では,そこを訪れた人々もまた,これらのイメージを消費しているといえるのだろうか.また,彼らの行動を規定するものとは何だろうか. 来館者調査の結果から明らかになったのは,来館者の多くはここを博物館として受容し,施設を楽しんではいるが,かならずしも振興院が設定したようには展示を閲覧していないこと,そのメッセージも,意図通りには読み取られていない可能性があることであり,来館者の動線の特徴は,博物館の展示技法や建築的な空間の制約,韓国漫画史の語りに内包された問題,そしてマンガというメディアの個人的受容の多様性によって生じていることが分かった. 以上のことから,韓国漫画映像振興院は,ナショナルな記憶の殿堂としてポピュラー文化を提示することを期待されつつも,それを裏切る個人的なマンガ体験との間で揺れ動きつつ,受容されている施設であるといえる.
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http://crf.flib.u-fukui.ac.jp/dspace/bitstream/10461/28311/1/6.%e4%bb%81%e6%84%9b%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e4%ba%ba%e9%96%93%e5%ad%a6%e7%a0%94%e7%a9%b6vol.13-p47-64.pdf

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