その他 日本庭園史と時代区分 : 「大勢三転考」に呼応する日本庭園様式の変遷

村上, 公久  ,  ムラカミ, キミヒサ

第28巻 ( 第1号 ) 2015-10
ISSN:09152539
内容記述
庭園様式の変遷には,時代精神の変化が反映している。英語による講義などにおいて非日本人に日本庭園の歴史,特に日本庭園の様式の変遷を説明する際,グローバルに受け容れられる日本庭園史の時代区分が必要になる。これまで学校教育でも用いられてきた従来の日本史の時代区分は,奈良時代・鎌倉時代・江戸時代などの政治権力の地理上の所在地を並べたものであって,その時代名によっては庭園様式に変化を与えた時代精神の変遷を窺い知ることは出来ない。しかしこれまで殆ど全ての日本庭園史は,時代区分を従来の日本史の時代区分に依っている。この問題に関して,政治形態の変革によって時代区分を図った伊達千広(1802〜1877)による「大勢三転考」(1848)は骨の代,職の代,名の代と「カバネ」,「ツカサ」,「ミョウ」の時代区分をし,政治形態の変革によって各画期を定めるという客観的で本格的な歴史区分であり,日本庭園史の時代区分に有効である。 本試論は,19 世紀の中葉に伊達が著した三転考にそれ以後の明治維新以降の時代を「衆の時代(代)」として加え本邦の歴史を四転考によって捉え,各時代名に対応する英語名を付すことにより,具体的な必要としては英語講義のための日本庭園史の時代区分とした。
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http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/reps/modules/xoonips/download.php?file_id=4984

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