Departmental Bulletin Paper 教師と学習者の外国語学習のビリーフの比較 ― 類似と相違が示唆すること ―
Implications from the Study of Students' and Teachers' Beliefs about Foreign Language Learning

稲葉, みどり

65pp.27 - 35 , 2016-03-01 , 愛知教育大学
ISSN:1884-5177
NCID:AA12466134
Description
本稿では、小中学校の教師が持つ外国語学習のビリーフの特徴を日本人の大学生と比較しながら考察した。調査内容は、Horwitz(1985, 1987, 1988)が開発したBALLIの中の「外国語学習の難しさ(7項目)」「学習ストラテジーとコミュニケーション・ストラテジー(8項目)」の2つのカテゴリーの15項目である。分析の結果、小学校教師も中学校教師もほとんどの項目で概ね類似した傾向を示した。また、大学生ともよく似た傾向が見られた。稲葉(2015)の「外国語学習の適性」、「外国学習の特質」、「動機と期待」に対する20項目の結果と合わせると、BALLIのほとんどの項目でこれらの3グループ間において同じような傾向が見られることが明らかになった。そこで、この傾向が、日本人が英語を学習する場合のみの特徴かどうかのものかどうかを確かめるために、髙﨑(2014)のメキシコにおける日本語学習者の調査結果と比較したところ、文化的、社会的背景が異なるにも関わらず、多くの項目で類似した傾向が見られた。しかし、本研究は愛知県内の限られた教師、学生を対象としたものであり、本稿で取り扱ったのは、BALLIの一部の項目だけである。よって、学習者の特性を知るためには、BALLI以外にも様々な角度からの調査が必要であり、学習者の学習スタイル、学習ストラテジー、レディネス、適性等に関して学習者からできるだけ多くの情報を得るための方法の開発や設問の精緻化が今後の課題となった。
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http://repository.aichi-edu.ac.jp/dspace/bitstream/10424/6752/1/kenjin652735.pdf

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