紀要論文 「V+着」と<V+テイル>の対照研究(六)
A Contrastive Study of “Verb + Zhe” and “Verb + Teiru” (VI)

時, 衛国

65pp.121 - 129 , 2016-03-01 , 愛知教育大学
ISSN:1884-5177
NII書誌ID(NCID):AA12466134
内容記述
本研究は中国語の「着」と日本語の〈テイル〉の意味機能と文法的特徴について、これまでの先行研究を踏まえながら考察し、両者の共通点と相違点を究明することとする。中国語の「着」と日本語の〈テイル〉は、存在表現において、「站/立つ」「坐/座る」などの動詞に接続する場合は静的状態の持続、「飞/飛ぶ」「跑/走る」などの動詞に接続する場合は動的状態の持続を描写できるという点では大体共通している。しかし、両語は、存在場所を表わす語句が比較的自由に移動することが許容されるかどうか、また、移動された場合はその状態を描写することができるかどうかという点では大きく異なっている。「着」は存在表現において、動的状態と静的状態のいずれも表現することができる。しかし、場所を表わす語句が文頭に来てない場合は、その状態の持続を描写することができない。また、「下着雨」などといった動詞フレーズは、存在表現への依存度が高く、文法的には独立性に欠けている。〈テイル〉は存在表現において、動的状態と静的状態の持続のいずれにも使用することができるが、存在表現の文型には依存することがなく、助詞の機能により、文中における位置の移動への許容度も高いため、典型的な存在表現のために束縛されることはあまりない。そして文法上の独立性も認められ、空間範囲を表わす語句がなくても、文法的機能を果たすことができる。
本文を読む

http://repository.aichi-edu.ac.jp/dspace/bitstream/10424/6504/1/kenjin65121129.pdf

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報