紀要論文 都市とムラを結ぶ踊りの輪 : 沖縄一集落の伝統行事シニグを支える人たち

石井, 宏典

内容記述
沖縄本島北部に位置する一集落において長く継承されてきた伝統行事の場を考察することを目的として、7年にわたる参与観察と担い手たちへのインタビューを行った。そのさい社会心理学の立場から、あらたなつながりが生み出される過程に注目した。踊り手が減った神前舞踊は郷友会からの参加によって支えられ、踊りの二重の輪は初心者の参加を可能にする身体配列でもあった。かつては、内側の輪で小太鼓を打ち伝承歌を歌う熟練の中・老年者、外側の輪で踊る青年、周りで踊りを見る子どもたちといった三重の輪ができ、そこにライフサイクル全体にわたる社会化の過程が織り込まれていた。現在、古い先祖の代から連綿と受け継がれてきた踊りの輪に加わることは、子ども時代とは大きく様変わりしたふるさのなかに連続性を見出し、自己をその連続性に位置づけようとする営みといえる。
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http://ir.lib.ibaraki.ac.jp/bitstream/10109/12763/1/20160008.pdf

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