学術雑誌論文 洪水流出を対象とした貯留関数パラメータの不確実性低減に向けた解析的研究

藤村, 和正  ,  Fujimura, Kazumasa  ,  井芹, 慶彦  ,  Iseri, Yoshihiko  ,  岡田, 将治  ,  Okada, Shoji  ,  鼎, 信次郎  ,  Kanae, Shinjiro  ,  村上, 雅博  ,  Murakami, Masahiro

72 ( No. 5 ) 2017-02 , 公益社団法人 土木学会
内容記述
 流出の将来予測を的確に行うためには,再現性が良好な流出モデルを必要とする.しかし,モデルパラメータに含まれる不確実性は解析精度に影響を及ぼす.信頼できる予測結果を得るためには,適切なパラメータを採用することが重要である.そこで本研究では,多くの流出モデルの基礎式になっている貯留関数式を取り上げ,パラメータ特性を把握し,流出解析の精度を向上させることを目的とする.解析方法は,四国の早明浦ダム流域を対象とし,1991年から2010年までの20年間のデータから単峰性で規模の大きい14洪水を選択し,流出モデルをDiskin-Nazimovの雨水浸透モデルと貯留関数式から構成し,貯留関数式の2つのパラメータ,指数pと係数kを変動させて流出解析を繰り返す.そして,Nash係数による誤差評価からパラメータの特性を表し,その適用について検討する.解析の結果,洪水毎に異なるパラメータの最適値をp-k関係として指数関数式により近似して表現できる可能性を示した.そして,この指数関数式を利用することにより,対象洪水に対して概ね良好な再現結果が得られることを表した.

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