Journal Article 吸引分娩による出生後の脳内出血を契機に診断に至った多発性大脳海綿状血管腫の一例

井出, 瑠衣  ,  柴田, 俊章  ,  杉原, 一廣  ,  伊東, 宏晃  ,  金山, 尚裕  ,  Ide, Rui  ,  Shibata, Toshiaki  ,  Sugihara, Kazuhiro  ,  Itoh, Hiroaki  ,  Kanayama, Naohiro

2016 , 静岡産科婦人科学会
ISSN:21871914
Description
吸引分娩後の脳内出血を契機に多発性大脳海綿状血管腫の診断に至った症例を経験したので報告する。症例は30歳初産婦より吸引分娩で出生した在胎週数41週の男児である。出生後の新生児にけいれんなどの症状はなく、哺乳状況など全身状態は良好に経過していた。日齢1日頭部超音波スクリーニング検査で右側脳室に高輝度領域として異常所見があり、日齢3日頭部CT検査を施行したところ右頭頂葉から後頭葉にかけて2.5cm大の高吸収域所見を認め、脳内出血の診断となった。さらに日齢9日頭部MRI検査を実施し、多発性大脳海綿状血管腫による出血と診断した。脳の海綿状血管腫は、症状の発症を契機に診断されることが多く胎内診断は困難とされているが、分娩前に海綿状血管腫が疑われた場合は分娩様式の検討など周産期管理方針を熟慮する必要があると考えられた。一方、新生児期に脳障害を疑う諸症状が出現した場合には、当疾患を鑑別に挙げることも必要と考えられた。
雑誌掲載論文
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http://hikumano.hama-med.ac.jp/dspace/bitstream/10271/3024/1/jsog_5_1_16.pdf

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