Departmental Bulletin Paper ケアワークとボランティア : ケアにかかわる領域はどのように専門職化するのか?
Care Work and Volunteer : How the Care Workers Become Professional

竹中,健

48pp.17 - 26 , 2015-12 , 広島国際学院大学
ISSN:1345-3858
NCID:AA11419398
Description
The purpose of this paper is to analyze how care workers develop professionally in our society. It concludes that while the government is eager to control care workers, it does not recognize the behavioral inefficiencies contributing to the insufficient mobilization of care workers into our hospitals and care workers’ offices. Too few hospitals and care workers’ offices exhibit eagerness to educate their care worker staffs properly, and a possibility arguing for specializing care work socially is explored. Finally, the process of specializing care work jobs is investigated through the analysis of a case involving hospital workers’ annoyance with their occupational position.
平均寿命が世界第一位の日本において,介護を必要とするようになった高齢者の生活の質は,どのように担保されているのか? 本研究は,高齢者のケアにかかわる労働者の地位と労働環境をみることから,その問題点を確認し,高齢者介護の質の向上につながる知見を提供することを目的とする。本稿では,まず介護労働者の地位に着目する。介護労働は,はたして「専門職」化していく可能性はあるのか? 現状においての評価は,高度な技術や知識を教育するという意味においての「専門職」化は大きく取り残されている。その一方で,フリードソンのいうもう一つの意味での「専門職」化は,着実に進んでいるように見える。国家・行政により管理・支配される従属的な地位として排他的職業権益のなかで,介護労働者は,安価で不熟練の数多くの非正規雇用労働者によって,介護行為を経済行為として成り立たせるべく現場に投入されている。事業所のぎりぎりの努力によって彼ら彼女らは雇用され,時には本来の福祉理念とはかけ離れたところで介護が実践されるケースも多く存在する。本稿では,20年にわたり施設での介護労働にかかわってきた現場経験をもちながらも,たとえ毎日直接介護にあたる患者のケースについてすら,胃瘻導入の意思決定にもかかわることができないある男性介護職の事例をみることから,ケアにかかわる専門職としての地位とあるべき役割について考察する。
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http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hkg/file/12018/20180320140005/AA11419398_48_p17.pdf

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