紀要論文 近現代日本の公益法人と地域社会─「財団法人義倉」を事例に─
Public Benefit Corporations and Local Community in Modern Japan, Based upon the Example of the Giso Foundation

平下,義記

40 ( 2・3 )  , pp.101 - 105 , 2017-12-31 , 広島経済大学経済学会
ISSN:0387-1436
NII書誌ID(NCID):AN00212083
内容記述
本稿は,近現代の地域社会史研究の新たな分析視角として,公益法人に着目することを提起する。事例とするのは,「財団法人義倉」(広島県福山市)である。既存研究では大都市に戦間期に成立した法人が対象とされてきた。それに対して明治期かつ地方において成立した大規模法人として義倉には特異な位置付けが与えられる。その経営は土地(小作地)と金融資産(地元企業の株式)を中心としており,成長性・安定性の面でも優れていた。事業内容としては教育,医療福祉などを多様に展開していた。その中から地域社会との応答を記した史料を用いて,事業の背景を読み解いていった。その結果,地域社会の資金需要が公益法人に集中したり,行政の社会福祉事業と義倉の事業の相補関係があったことも確認された。最後に,このような発見を,より緻密な実証研究のレベルに落とし込み,公益法人と地域社会の関係を資金の需給関係として捉え返していくことが,今後の研究課題となることを示した。
2017年度第1回研究集会[2017年6月29日(木)]報告要旨
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http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hue/file/12361/20180109102721/keizai2017400208.pdf

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