Departmental Bulletin Paper 北琉球奄美方言における有生性階層─奄美大島浦方言と喜界島上嘉鉄方言・小野津方言を例に─
The Animacy Hierarchy in Amami Ryukyuan Dialects : Ura (Amami-Oshima), Kamikatetsu and Onotsu (Kikaijima)

重野,裕美  ,  白田,理人

38 ( 4 )  , pp.111 - 133 , 2016-03-31 , 広島経済大学経済学会
ISSN:0387‐1444
NCID:AN00408380
Description
通言語的に名詞句が有生性階層と呼ばれる階層をなし,この階層に占める位置に応じて形態的・統語的に異なるふるまいを示すことが指摘されている。
・有生性階層(角田 2009: 41)
代名詞(1人称/2人称/3人称)/名詞(親族名詞/固有名詞/人間名詞/動物名詞/無生物名詞(自然の力の名詞/抽象名詞/地名))
本稿が対象とする奄美大島浦方言と喜界島上嘉鉄方言・小野津方言では,複数標識・主格標識・名詞修飾(所有)標示において名詞句の種類に応じた相違がみられる。本稿は,この相違を分析し,以下の階層を提示する。
・奄美方言の有生性階層(括弧内は方言・現象によって区別がないことを示す)
人称代名詞(/)疑問代名詞(/)指示代名詞/呼称となる名詞(/)固有名詞/親族名詞(呼称以外)(/)その他の名詞
また,以上の階層に加え複数名詞が単数名詞よりも上位の階層に位置する現象がみられた。この点と,呼称となるか否かが名詞句のふるまいを左右する点が,奄美方言の有生性階層の特徴といえる。
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http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hue/file/12233/20160419130112/kenkyu2016380408.pdf

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