Departmental Bulletin Paper ナイチンゲールの組織管理論 ― 他者をコントロールするにはまず,己をコントロールせよ ―

佐々木,秀美

16 ( 2 )  , pp.1 - 21 , 20150330 , 広島文化学園大学看護学部
ISSN:1346-0692
NCID:AA11499896
Description
本論は,ナイチンゲールが実際行った業績と彼女自身の著作からナイチンゲールが求めた優れた管理者について論じた。まず,組織管理者としてのナイチンゲールには二つの側面があった。一つは,今日までの組織管理の典型的なヒエラルキーに見られる強引ともいえるトップダウン的リーダー・シップを取るナイチンゲール,二つ目には慎重な外交的手腕と戦略をもって統御力を次第に自分の手中に収めて行き,協働する者達自らが仕事をしたという成功の達成感を味あわせるリーダーとしてのナイチンゲールが存在した。ナイチンゲールの組織改革には,現実的な場の状況を観ながら自身の目的実現に向けた方策を戦略的に使い分けしながら,完璧に自身の信念を貫き通すリーダーとしての組織管理論があったと考える。そして,その中で最も重要なのは,仕事に責任を持つことと,一緒に協働する者たちからの信頼を得ること,その事が組織における権威になり得るということである。そうした組織論的な考えの中で,ナイチンゲールは管理者としての能力を自己制御能力との関係で説き,他者を統率するには,まず,自分自身を制御する事,己に対して最も優れた主となりうる者のみが,よく他者の上にたつことができるのだと言うナイチンゲールの言葉には,訓練や教育や指導を通して管理者が自己制御力を身につけ,自分の内により高い理念を培い,育むことがより良い管理者になるとの見解を持っていた。
Full-Text

http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/file/12065/20150513151929/01%E3%80%80%E9%80%A3%E8%BC%89%EF%BC%9A%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E3%80%80%E7%A7%80%E7%BE%8E.pdf

Number of accesses :  

Other information