紀要論文 〈シリーズ最新のがん〉我が国のがん対策基本法について

奥村, 二郎

42 ( 3-4 )  , pp.85 - 90 , 2017-12-20 , 近畿大学医学会
ISSN:03858367
内容記述
[抄録] がんは,1981年(昭和56年)に我が国の死亡原因の第1位になって以来,国民の生命や健康にとって,がんの予防や根治が大きな課題となっている.政府は,「対がん10カ年総合戦略(1984年)」など,種々のがん予防対策の推進及びがん医療の向上などの社会環境の整備を進めてきた.1999年にがん対策基本法が成立した以降,がん対策は,着実に進んでいる. ここでは,がん対策基本法の内容について概説し,法律に基づき閣議決定される「がん対策推進基本計画」を始め,法律の趣旨である「がんになっても安心して暮らせる社会の構築」,「がんと診断されたときからの緩和ケアの推進」,「働く世代や小児へのがん対策」,「がんの教育・普及啓発」,「がん患者の就労を含めた社会的な問題」や,「がん対策加速プラン」の柱となる「予防」,「治療・研究」,「がんとの共生」といった総合的な取組みなどの根拠となる法律の解釈について説明する. また,2013年に成立したがん登録等の推進に関する法律を根拠とするがん登録制度についても概説し,我が国のがん対策が法律に基づいて進展していることへの社会の理解を深める.
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