Departmental Bulletin Paper 〈論文〉戦後のブルトン思想と「上昇記号」:シュルレアリスムにおける直観的モラル

有馬, 麻理亜

Description
本論では二つの観点から「上昇記号」の読解を試みた。前半では、版によって異なる引用の役割と効果を分析した。書籍に共通する引用の配置によって、読者は本文の例や注釈として引用を捉えるのに対して、初出の『ネオン』誌における恣意的に配置された引用群は、オブジェや挿絵としての視覚的効果を生む。さらに読むという運動に伴って、これらの引用は相互に作用し、古代から現代まで続くアナロジーの世界を生成する。本論後半ではこの作品と同時期に行われた対談や他の作品との関係を再検討し、「上昇記号」が戦後のブルトン思想の関心(倫理、神話、社会変革、神秘主義、フーリエなど)を集約する、戦後におけるモラルの「表われ=マニフェスト」であることを示した。
著者専攻: フランス文学
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