紀要論文 〈研修医のための教育講座〉ループス腎炎における治療と尿中バイオマーカーの新展開

野﨑, 祐史

41 ( 1-2 )  , pp.55 - 60 , 2016-06-23 , 近畿大学医学会
ISSN:03858367
内容記述
ループス腎炎は末期腎不全に至り,透析導入を余儀なくされる全身性エリテマトーデスにおける重篤な合併症の一つである.International Society of Nephrology/Renal Pathology Society 2003によってループス腎炎はclassⅠからⅥに分類され,class別の治療法選択が推奨されている.そのためには腎生検での組織診断を行う事が望ましいが,侵襲的なために施行できない症例が存在する.以上の理由から腎組織における糸球体および尿細管間質性障害と相関する簡便な検査が望まれており,尿中バイオマーカーに対する研究が現在まで行われてきた.我々は急性腎障害の尿中バイオマーカーとして報告されているKidney injury molecule-1についてループス腎炎疾患活動性との相関を検討したところ,尿中Kidney injury molecule-1は活動性ループス腎炎では非活動性ループス腎炎に比べて上昇を認め,また腎病理組織において尿細管Kidney injury molecule-1発現と糸球体および尿細管間質性障害との相関を認めた.本稿ではループス腎炎における治療ガイドラインやトピックス,さらに新規に尿中バイオマーカーとして注目されているKidney injury molecule-1を中心に,ループス腎炎における尿中バイオマーカーの疾患活動性評価の有用性について概説する.
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