Departmental Bulletin Paper 〈原著〉仰臥位と腹臥位CTの重力差による動的評価とCT値による客観評価を用いた進行食道癌における新しい大動脈壁浸潤評価法

田中, 裕美子  ,  白石, 治  ,  熊野, 正士  ,  曽我部, 俊介  ,  岩間, 密  ,  安田, 篤  ,  新海, 政幸  ,  今野, 元博  ,  今本, 治彦  ,  村上, 卓道  ,  奥野, 清隆  ,  安田, 卓司

41 ( 1-2 )  , pp.27 - 38 , 2016-06-23 , 近畿大学医学会
ISSN:03858367
Description
切除困難な局所進行食道癌cT4(大動脈)も化学療法(ChT)/化学放射線療法(CRT)の進歩に伴い治癒切除率が向上し,より精度の高い深達度診断が求められている.我々は通常の仰臥位CTでのcT4診断(Picus角(PA)≧90度)に加え,重力差を利用した腹臥位CTとの比較による動的評価法を考案し,その有用性を検討した.対象は初診時仰臥位造影CTでcT3以深の食道癌22例(cT3/T4=17/5)35測定.全例ChT/CRTを先行し18例で手術を施行.腫瘍―大動脈壁間距離(T-A D)とPAを仰/腹CTで測定し,最終深達度(fT4=R1,2,fT3.5=R0and著明な瘢痕化(+),fT3=R0and瘢痕化(-),非手術例はEUS所見)と比較した.全35測定の平均後縦隔前後径(下縦隔)は仰/腹の順に12.3/26.0mmで,PA<60度(21測定)の平均T-A DとPAは3.0/4.4mm,23.2/16度と腹臥位で距離は延長し角度は縮小した(p <0.05).治療前PA≧60度の10例はfT3/T3.5/T4=5/2/3.fT3は腹臥位で全例PAは減少しT-A Dも3/5例で延長,fT3.5はいずれかが不変,fT4は両方不変であった.以上より,仰/腹CTにおけるT-A D/PAの比較はT3(両方変化),T3.5(いずれか不変),T4(両方不変)を鑑別できる可能性が示唆された.
Full-Text

https://kindai.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=17618&item_no=1&attribute_id=40&file_no=1

Number of accesses :  

Other information