Departmental Bulletin Paper 〈原著〉新生児/乳児早期に手術介入を必要とした重症先天性心疾患における術後急性腎不全に対する経皮経右心房アプローチによる持続的血液浄化療法の有用性

横山, 晋也

41 ( 1-2 )  , pp.17 - 25 , 2016-06-23 , 近畿大学医学会
ISSN:03858367
Description
重症先天性心疾患の外科治療の進歩に伴い,生後早期手術が増加した.従来,重症先天性心疾患術後に急性腎前性腎不全を併発した症例に対しては腹膜透析法が唯一の治療手段であった.当科では2008年7月以降,生後早期の開心術後,二期的閉胸が必要かつ手術終了時に術後急性期腎前性腎不全発症が強く予想された症例に対し,経皮経右心耳で右心房内に透析用カテーテルを留置し,持続的血液浄化を併施して術後管理を行い良好な結果を得た.2000年6月から2008年6月までに手術時体重が5kg以下(3.1±0.7kg)で,術後発症の急性腎前性腎不全に対して腹膜透析法を要した13例と,2008年7月から2011年12月までに手術時体重が5kg以下(3.6±0.8kg)で,術後急性腎不全発症が予想されるため一期的閉胸をせず,経皮経右心房持続的血液浄化法にて術後管理した11例を比較対照とし,両群間で治療効果について比較検討した.結果は腹膜透析法では13例中6例で離脱可能で,生存4例(3kg未満では1例),術後30日以内の早期死亡5例,術後30日以上の在院死亡1例,術後3か月以上の遠隔死亡3例(遠隔死はすべて手術非関連死)であった.経皮経右心房持続的血液浄化法では全例で離脱可能で,生存10例,術後30日以内の早期死亡1例(不整脈死),遠隔死亡は認めず,同療法に関連する合併症はなかった.経皮経右心房持続的血液浄化法は重症先天性心疾患における生後早期手術介入例の救命率改善に寄与すると考えられた.
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