Departmental Bulletin Paper 〈論文〉『素問病機気宜保命集』の成立について―元明期医書引用からの考察―

三鬼, 丈知

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『素問病機気宜保命集』(以下『保命集』と略称)は金代の医家劉完素の著作とされるが、李自珍が『本草綱目』の中で、張元素の著作であると主張してから、この書の著者問題が起こった。しかし現存の『保命集』には劉完素と張元素の医学知識が入り混じっていることは疑いない。そこで、著者がいずれかにこだわるのではなく、『保命集』はどのように形成・発展したのかを、元明期の複数の医学書に引用された記述を元に考察した。また李自珍の主張も、さまざまな書物の比較のもとに為されたものであることを考察した。『医籍考』では、李自珍が『保命集』の著者を張元素としたのは、元素の子張璧の『保命集論類要』と混同したためだと推察している。しかしこの説は成り立たないことも分かった。
著者専攻: 中国医学思想史
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