紀要論文 〈論文〉路翎『雲雀』試論--書信から見た話劇創作

奥野, 行伸

内容記述
[抄録]本稿は路翎の処女創作話劇『雲雀』を取り上げ, 主に作品の執筆理由と創作上の工夫を明らかにしている. 脚本の執筆時期は1947年の南京で, 国共内戦期という困難な社会状況下であった. その混沌としている中で, 路翎はなぜ得意とする小説ではなく, 話劇を起稿したのかについて探ると, 劇団員との交流以外に, 文芸の大衆化を模索していた過程が浮かび上がってくる. また, 分野の異なる話劇創作は決して順調ではなく, 特に第一幕と登場人物の人物形象に苦心していた. それらに着目すると, シューベルトの歌曲「雲雀の歌」の存在を見逃すことはできない. この歌曲を通して, 登場人物の心理的距雜や人物形象を如何に表出しているかについて検討を加える. 本稿では, 路翎の胡風宛て書信を主要な資料として用い, 生活面から創作活動に至るまでの実態を押さえ, 再度脚本を読み直すことによって, 劇作家としての路翎の創作活動を明らかにしている.
著者専攻: 中国現代文学
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