Departmental Bulletin Paper <原著>薬剤溶出性ステント時代における運動負荷シンチグラフィーと運動負荷エコー検査法の心筋虚血検出能の比較研究

植木, 博之  ,  平野, 豊  ,  池田, 智之  ,  上野, 雅史  ,  生田, 新一郎  ,  岩永, 善高  ,  宮崎, 俊一

40 ( 1-2 )  , pp.31 - 37 , 2015-06-01 , 近畿大学医学会
ISSN:03858367
Description
[抄録]背景 : 運動負荷心筋シンチグラフィー検査(負荷シンチ)および運動負荷心エコー検査(負荷エコー)は心筋虚血の判定に広く利用されている. これまでの研究報告において, 両者の心筋虚血検出感度は同等と報告されているが, 末梢病変や分枝病変を含む複雑症例における心筋虚血検出能は不明である. 一方, 近年の実臨床においては薬剤溶出性ステント(DES)の再狭窄減少効果のために, 従来は適応できなかった小血管や分枝病変にも冠動脈インターベンションの適応が拡大している. このような現況において, 冠動脈治療後の心筋虚血検出能における負荷シンチ, 負荷エコーの比較研究は少なく, 従来の報告と同様かは不明である. 目的 : DES時代の実臨床における冠動脈疾患症例を対象として, 負荷シンチと負荷エコーの両検査における心筋虚血検出能を比較検証する. 方法 : 当院にて2005年1月から2013年12月にかけて, 虚血評価目的にて負荷シンチと負荷エコーを同時期に施行し, その後に冠動脈造影検査を行った症例を後ろ向きに解析した. 冠動脈狭窄はAHA分類の75%以上を有意狭窄とし, 90%以上の高度狭窄病変と75%狭窄以上の病変に分けて解析した. 結果 : 冠動脈造影による高度狭窄病変(n=54)を対象とした解析において, 負荷シンチの方が負荷エコーより検査感度に優れていた(37.0% vs 14.8% , p=0.0033) . 中等度以上(高度+中等度)の狭窄病変(n=161)を対象とした解析においても同様であった(27.3% vs 15.5% , p=0.0061) . 高度狭窄病変の側枝病変(n=29)においても負荷シンチの方が感度良好であった(34.5% vs 10.3% , p=0.0233) . また虚血領域が小さい病変(n=43)においても同様に負荷シンチにて感度良好であった(32.6% vs 11.6% , p=0.0077) . 結語 : DES時代の冠動脈疾患における末梢および小潅流域病変に対する虚血評価は, 負荷シンチの方が負荷エコーよりも感度において優れている.
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