Departmental Bulletin Paper <原著>高血圧治療の腎保護効果における腎オートファジーの関与--悪性高血圧モデルラットを用いた検討

高見, 勝弘

40 ( 1-2 )  , pp.11 - 21 , 2015-06-01 , 近畿大学医学会
ISSN:03858367
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[抄録] 近年, 様々な疾患でオートファジーの関与が注目されている. しかしながら, 高血圧と腎オートファジーの関連を検討した報告はない. 今回, 悪性高血圧モデルであるmalignant stroke-prone spontaneously hypertensive rats(M-SHRSP)を用いて, 高血圧性腎障害とオートファジーの関連を検討した. M-SHRSPの腎では, オートファジー関連蛋白であるLC3B-II, LAMP2a, HSC70の発現が減少した. 糸球体上皮, 尿細管, 集合管にオートファジー関連蛋白の発現を認めた. ヒドララジン(Hyd), アゼルニジピン(Aze)で降圧することにより, 血清クレアチニン値は低下し, 尿蛋白, 組織障害は軽快した. マクロオートファジーに関連するLC3B-II蛋白発現量は, 髄質でのみHyd, Aze群で増加した. シャペロン介在性オートファジーに関連するLAMP2aは, 髄質でのみHyd, Aze群で蛋白発現量の増加を認めた. 同様に, HSC70蛋白発現量は皮質でのみHyd群で軽度低下したが, その他には有意な差を認めなかった. HSC70とLAMP2aの蛍光二重染色では, Aze群でのみ集合管で共発現部位の増加を認めた. 以上より, M-SHRSPに降圧治療を行うことで腎障害の進行を抑制でき, その際にマクロオートファジー, シャペロン介在性オートファジーが活性化することで臓器保護的に作用している可能性が考えられた.
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