紀要論文 <研修医のための教育講座>関節リウマチの病態と喫煙

船内, 正憲

40 ( 1-2 )  , pp.65 - 70 , 2015-06-01 , 近畿大学医学会
ISSN:03858367
内容記述
[抄録]喫煙は関節リウマチ(RA)の発症率を高め, 発症時期を早めるとともに関節破壊を進行させる. 煙草の煙に含まれる発癌物質を含む多くの有害物質は, 組織の炎症を惹起するとともにシトルリン化酵素の活性化などを通して自己抗原を修飾し, 抗CCP抗体産生の誘因となる. 一方, 喫煙は酸化ストレスを増大させて細胞のシグナル伝達やアポトーシスに影響するとともに, 虚血・再潅流傷害を引き起こして微小環境を変化させ, RAの病態を悪化させる. さらに, 心血管障害や呼吸器障害, あるいは悪性腫瘍などの合併症の頻度を高めて予後に影響する. このように, 喫煙はRAの発症, 病勢, 合併症ならびに予後に至る広範囲に影響を与える環境因子であり, RAは確かに「喫煙関連疾患」である. ここではRAの病因, 病態について概説し, その遺伝因子や環境因子との関係を含めて, 喫煙のRAに及ぼす影響を述べる.
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