Departmental Bulletin Paper 蔵印雑話

内村,和至

132pp.39 - 48 , 2017-03-26 , 明治大学文学部文芸研究会
ISSN:0389-5882
NCID:AN00222101
Description
先般、各務支考(一六六五―一七三一)の『和漢百花賦』大本一冊(享保一二年成立〈一七二七〉)を手に入れた。支考に興味があって購入したわけではない。たまたま売りに出ていた本が、私がここしばらく調査を続けている萩原乙彦(一八二六―一 八八六)の旧蔵書だったのである(乙彦については本誌第一一二―一一六号掲載の拙文を参照されたい)。つまりは、その蔵印(蔵書印)が目当てで買った本である。題策の上部が一部剥落しているが(参考図版I)、本文には虫喰いも汚れもなく、刷りも悪くはない、なかなか綺碕な本である。もっとも、表紙や紙質から見て、享保の感じはしない。当てずっぽうだが、安永天明(一七七二―一七八九)以降のような気がする。本書は内題が「新製大和真名/百花賦」で、柱題には「文操別録」とある。「新製大和真名」は支考が創案した和風漢文体のことで、その文体で百花を賦した俳文である。
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