Departmental Bulletin Paper 伊藤伊にみる1960年代後半から80年代前半の多段階取引経営の特徴

佐々木,聡

62 ( 3-4 )  , pp.1 - 47 , 2015-03-31 , 明治大学経営学研究所
ISSN:0387-298X
NCID:AN00069230
Description
伊藤伊株式会社は,戦時期から1980年代前半にかけて,石鹸・洗剤その他の日用雑貨商品の中間流通業界で,東海地域を代表する有力卸売企業であった。別稿で検討したように,同社は,所有面では従業員持株制度を導入し,経営面でも一部の従業員出身者が取締役へ昇任することはあったものの,所有と経営の両面で伊藤家の家族・同族のメンバーが掌握する企業であった。この時期,伊藤家の三代目を継承する新しいタイプの後継者も入社して管理職と経営陣に加わった。流通の川上に位置するメーカーによる中間流通過程への統制戦略(前方統合的戦略)に対しては,伊藤伊本体には大きな変革をもたらすことなく対応し,一方,川下の販売先の一部である大手小売店や新興小売勢力の動向に対しては,職制改正をともないながら組織的に対応した。とはいえ,この時期の経営方針は,従前通りの仲間卸(2次卸)尊重であった。すなわち,一定時期までの日本的な取引構造の特徴とされる多段階取引を中心としたものであった。
Full-Text

http://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/17711/2/dummy.txt

http://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/17711/1/keieironshu_62_3-4_1.pdf

Number of accesses :  

Other information