学位論文 入学者選抜とレディネス開発の連携による高大トランジション達成に関する研究

山本, 以和子

2016-03-25
内容記述
本論文は、受動的な学習意欲・態度の不本意入学者に悩まされた状況を解決するために導入されたダビンチ(AO)入試の追跡研究である。これまで高大接続にかかわる入学者の追跡研究は、選抜方法や評価基準の多様化という文脈の中で、受験学力の入試成績と入学後の学業成績の違いを追跡し、多種多様な選抜方法の妥当性を検証することにとどまってきた。本論文では、高大トランジションこそが高大接続の完了形であるという考えに基づき議論を展開している。まず、高大トランジションの構造を提示し、その構造の中にある「ふるう」「つなぐ」「変える」の各段階に着目している。次に、学びの接続と大学進学レディネスの形成の視点より現在のダビンチ入試と入学前教育が高大トランジションの達成段階のどこにあるかの検証をして、高大トランジション達成のための未解決課題の提示と再設計の方向性を示すことを目的としている。主な検証方法は、日本の一般入試とAO入試の接続機能の変化と課題を分析し、その課題をダビンチ入試は解決できているのかというリサーチクエスチョンについて、取得しているデータと入学後の成績、新入生の大学進学レディネスの分析を通じて行う。その結果、ダビンチ入試と入学前教育は「つなぐ」機能が果たせており、さらに「変える」まで到達していることが明らかとなった.さらにダビンチ入試と入学前教育が、高大トランジションを達成させる機能をもつにはどのような方向性でプランニングすればいいのかを、海外のAO入試のベンチマークにより知見を得た。その知見とダビンチ入試の状況を比較分析し、さらにStrategic Planningを利用して、アドミッション・ポリシーとコンセプトを作成することができた。
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http://repository.lib.kit.ac.jp/opac/repository/10212/2336/D2-0203_h1.pdf

http://repository.lib.kit.ac.jp/opac/repository/10212/2336/D2-0203.pdf

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