紀要論文 対人援助職の外傷性ストレスとレジリエンス及びサポート状況がメンタルへルスと離職意図に及ぼす影響 : 生涯学習と心理教育の観点から

上野, 徳美  ,  安達, 圭一郎

10pp.49 - 62 , 2018-03 , 大分大学高等教育開発センター
ISSN:18842682
NII書誌ID(NCID):AA12448314
内容記述
本研究では、対人援助職が仕事の中で体験する外傷性ストレス(外傷的体験)と個人の有するレジリエンス(回復力)、及び職場のサポート状況(相談相手の有無)がメンタルヘルスや離職意図(離職希望)に及ぼす影響について看護職を対象に調査を行った。総合病院に勤務する若手及び中堅の看護師を中心に、職場や仕事における外傷的体験がバーンアウト(燃え尽き症候群)や抑うつ、心的外傷性ストレス症状、さらに離職意図に与える影響を詳しく検討した。その結果、外傷的体験がその後のバーンアウト症状や抑うつ、離職意図に強く影響を与えていることがわかった。また、外傷的体験をした看護師のうち、心的外傷性ストレス症状のハイリスク者は4人に1人の割合で存在した。次に、体験者に絞って、レジリエンスとサポート状況の影響を調べた結果、レジリエンスの高い人は低い人に比べてバーンアウト症状や抑うつ、離職意図が有意に低かった。また、レジリエンス要因の有する影響力を検討したところ、獲得的レジリエンスがメンタルヘルス不調の予防や回復に重要な役割を果たすことが示された。さらに、体験者のサポート状況、すなわち相談したり頼りにできる上司や同僚(とりわけ上司)のいる人は、そうでない人に比べて、バーンアウト症状や離職意図が軽減されていた。これらの結果の意味や示唆するところを考察するとともに、生涯学習の観点からレジリエンスを高めるための支援介入法や心理教育などについて論じた。
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http://opac2.lib.oita-u.ac.jp/webopac/bdyview.do?bodyid=TD00531040&elmid=Body&fname=crdhe_10_5.pdf

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