紀要論文 精神看護学演習における模擬患者活用によるシミュレーション教育の評価 : ロールプレイ前後の共感性とコミュニケーションの変化

河村, 奈美子  ,  岩本, 祐一

8pp.53 - 60 , 2016-03 , 大分大学高等教育開発センター
ISSN:18842682
内容記述
精神看護におけるコミュニケーションスキルをより臨床に近い場面で練習するというねらいのもと、精神看護学の講義の中で模擬患者を活用したロールプレイ演習を実施した。本研究では、ロールプレイ演習における学生の多次元共感尺度を用いてロールプレイ演習における看護学生の共感性の変化について調査すること、またこの演習における学生の学びの詳細について検討することを目的とした。模擬患者の協力のもと、うつ病で希死念慮のある患者への対応、拒否のある患者への対応の2種類のシナリオを用いてロールプレイ演習を計画し各グループが8回行えるように設定した。共感性の変化に関しては、模擬患者を活用した演習1回の前後に多次元共感尺度の質問紙調査を行った。「合計得点」において、有意に得点の上昇が認められた。また、この多次元共感尺度の下位項目のうち「視点取得」において有意な差をもって得点の上昇が認められた。学生の学びの詳細に関しては、演習中に学生が記入した感想シートを質的に分析した。その結果、1回目の演習では、コミュニケーション技術の実際の場面での用い方に注目している傾向が見られていた。8 回目の演習では、患者に話をしてもらいやすい状況作りの必要性や看護師の意図、患者の心理や要求についての推察が増えていた。このことから、学生は患者の反応とそれを受けた学生の反応にまで考察を広げており、学生の学びの詳細と共感性の「視点取得」との関連性について考えられた。
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http://opac2.lib.oita-u.ac.jp/webopac/bdyview.do?bodyid=TD00510576&elmid=Body&fname=crdhe_8_5.pdf

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